2011/09/30

Photo-Kizuna-Project 西町インターナショナルにての講義




「始まりの写真」プロジェクトと共に、私が積極的参加をしているPhoto-Kizuna-Projectの活動報告です。

8月に催された「がんばろうカフェ」の参加者でもあった上智大学助教授のDavid H Slaterさんのお声がけで、西町インターナショナルミドルスクールの生徒さんたちが、写真洗浄に毎週の課外活動の時間を利用してご協力いただくことになりました。

学校側からの支持を得て、本日は、参加いただく生徒さんたちのために説明会を行って参りました。
スクリーンのスライドショーを見ながら、Photo-Kizuna-Project主催者の笹口さおりさんの説明に真剣に耳を傾ける生徒さんたち、日本の中学校にあたるミドルスクールが、支援活動に対して真剣に取り組もうとする学校側の姿勢に、私自身大変共感するところがあり、また、先生と生徒のやり取りなどから、国際的環境の中での教育方針をかいま見る機会に、とても新鮮な喜びを感じて参りました。

「がんばろうカフェ」開催時にも感じたことでもありましたが、ボランティア活動には、参加者の主体性が何より必要であり、東北から離れた東京においても国籍を問わず多くの人が支援活動について考えておられることを感じることができました。

被災地復興には、この先まだ長い期間を要することでしょう。
復興支援活動にも、この先継続するための強い精神力と体力、また多くの人の知恵が必要とされることでしょう。

今、私は、「始まりの写真」プロジェクトの参加者の方たちや、Photo-Kizuna-Projectの写真洗浄活動に参加をされる方たちから、写真の大切さはもちろん、震災という衝撃から立ち直るために人と人とが支え合っていこうという尊い気持ちを存分に感じております。

それは、もしかしたら、震災以前から潜在的に人の気持ちの中にあった共有すべき良心であったようにも素直に受けとめております。

まだ、あどけなさの残る中学生、西町インターナショナルミドルスクールの生徒さんたちの心強い活動応援参加者の登場に、私は、現実的明るい未来を夢見ています。
彼らが彼らのために築き上げる、尊い未来であって欲しいと願うとともに、写真という過去も未来も繋ぐメディアとの関わりの中から、何かを感じ取っていただけるのではないかと考えております。











Photo Kizuna Project BLOG
http://photo-kizuna-project.blogspot.com/

2011/09/20

「始まりの写真」プロジェクト web GALLERY アップデートしました。

2011.9.10./9.11に山元町で催されたイベントに「始まりの写真」プロジェクトとして参加を致しました。
「始まりの写真」プロジェクト web GALLERYに写真をアップしました。
写真バナークリック「始まりの写真」プロジェクト web GALLERYにジャンプします。


10. 震災から6ヶ月。「鎮魂・復幸・支援感謝の集い」山元町。<前夜祭>

11.がんばっぺ、やまもと。子どもと大人とみんなで遊び隊。<2011.9.11.>




2011/09/15

山元町、子どもと大人とみんなで遊び隊。

大震災から、6ヶ月の9月11日。宮城県山元町で開催されたイベント、「がんばっぺ、やまもと。鎮魂・復幸・支援感謝の集い」「やまもと子どもと大人とみんなで遊び隊」に「始まりの写真」プロジェクトとして参加をしました。

会場の山下中学の生徒さんがボランティアで活動されていました。被災地の子供達には、毎回元気をもらいます。


震災から、6ヶ月。被災地で生活される人々の苦労を私の言葉で安易に述べることはできません。

初めて、私が山元町を訪れたのは、震災から2ヶ月が過ぎた5月14日。
初めて訪れた被災地のあまりにも想像を超えたスケールでの被害の大きさに言葉を失ったものでしたが、その時山元町で出会った人々が私に見せてくれた生きる姿が、「始まりの写真」プロジェクトの原点となりました。
当BLOGの第1回の投稿が「のぶさんの家」であり、大津波で全てが流されてしまったのぶさん家の玄関で、撮影させて頂いた写真であったのです。

二人の老婦人のかけがいのない友情。君代さんとのぶさんがお二人でお話をしている時の屈託ない笑顔。当時、避難所になっていた山下中学校の渡辺校長先生の、皆の元気の為、という一筋の思い。

「子どもと大人とみんなで遊び隊」。震災前から、町の恒例イベントとして毎年行われてきたお祭りと、震災6ヶ月の鎮魂・復幸・支援感謝の集いをかねて、例年通り町の方々が中心となり企画開催されたイベントです。



様々な子ども向けの工作ブースから、全国各地から駆けつけた炊き出しボランティア、音楽のライブで賑わいました。





もちろん、「始まりの写真」プロジェクトも皆様からの笑顔の支援を届けるべく、沢山の写真を撮影して参りました。



子どもと大人とみんな遊びたい。これは、被災地の切実な願いの一つかもしれません。
いや、被災地に限らず、世界中の人々にとっての願いであり、幸せであるはずです。
参加者の皆様から笑顔溢れる今回の山元町でのイベントに参加をして強く感じた事は、この自然な幸せの欲求こそが、支援活動の根幹にあるべきだということの確信と、被災地の皆様が抱き続ける復幸への強い想いでした。


改めて、「始まりの写真」プロジェクト web GALLERYの方へ写真をアップ致します。
*ご参加頂いた皆様、今暫くお待ち下さい。







2011/09/14

震災から6ヶ月。「世界のみなさんありがとう」~山元町

9月10日<前夜祭>

9月10日の前夜祭、9月11日の鎮魂・復興・支援感謝の集いのイベント「がんぱっぺ やまもと、こどもと大人とみんなで遊び隊」に参加のため、「始まりの写真」プロジェクトの原点でもある山元町に行って参りました。

9月10日の前夜祭では、会場の山下中学のシンボルでもある、くすのきの周りにキャンドルが灯されて、6ヶ月の月命日を前に鎮魂の黙祷がささげられました。
また、復幸と支援感謝の集いでもあるこのイベントスタッフのTシャツの胸には、世界中からの支援への感謝の言葉「世界のみなさんありがとう」の文字が。






黙祷の後、ゴスペルグループの野外ライブが行われ、集まった人々と合唱をしたり、フォークダンスを踊ったりと、キャンドルの灯火を眺めながらの和やかな夕暮れを楽しみました。










9月11日の「始まりの写真」プロジェクトの撮影の記事は、改めてアップ致します。

2011/09/07

2011.8.28. がんばろうカフェ レポート

代表の笹口さおりさんが発足した、被災写真洗浄ボランティアのphoto-kizuna-projectのボランティアイベント「がんばろうカフェ」が都内目黒区のギャラリーANX STUDIOにて開催されました。

東北現地にまで足を運ぶことができなくとも、復興支援ボランティアに参加をしたいと考える人が都内近郊には多くいるはずと考え、写真による支援活動を共にする者として、私自身もこのイベントの企画発案に携わらせて頂きました。

8/28には、我々発案者の予想を遥かに超えた熱心な参加者が40人以上お集り頂き、当初予定していた作業を完了させてしまうという驚くべき結果を生むこととなりました。










写真洗浄には、いくつかの工程があり、一枚の写真を仕上げるまでには、1日がかりの大変な作業です。

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<第一段階>
1.泥まみれ(砂まみれ、海水にまみれた油汚れ)になった写真やアルバムを一つ一つ手作業で布や刷毛で汚れを拭き取ります。

2.水洗作業。一枚一枚、丁寧に写真をバットにためた水で汚れを洗い落としていきます。

3.乾燥作業。一枚一枚、洗濯バサミではさんで吊るし、自然乾燥させます。大量の写真を乾燥させるのは、時間を要します。写真乾燥機を使用すると時間の短縮はできますが、今回は準備出来ず、ドライヤーを持ち込んで頂いた方や、うちわであおぐ等の参加者の皆様のアイデアが大変いきました。

<第二段階>
4.洗浄作業が済んだ写真をデジタルカメラ等で複写して、修復が必要な写真をレッタチしてデジタルデータとして保存。

5.この工程まで進んだ写真は、現地へ返送して、持ち主にもどるようそれぞれ展示をして頂く。

6.同時にデジタルデータ化した写真も持ち主が検索しやすいよう現在システムを構築中。

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以上、気の遠くなるような膨大な数量の被災写真をこの工程で作業する為には、写真の数に勝る人の力とアイデアが必要としています。
また、ご参加頂いた方は実感頂けたように、写真の洗浄と言えども他のボランティアと変わらず、大変キツい作業でもあります。今回「がんばろうカフェ」では、音楽の力を借りて、少しでも単純作業の苦痛を和らげながら、ボランティア参加を楽しんで頂きたいと考え、DJの方に場の空気をコントロールして頂くという、ご協力も頂きました。

総じて、第一回がんばろうカフェは、成功を収めることができました。
これは、なによりも、参加者のみなさまがそれぞれに持っていらした温かいボランティア精神に支えられた結果でもあり、この人を繋ぐ想いの輪の尊さに改めて感動させられました。

震災6ヶ月を迎えようとする中、他の支援活動同様、この活動もまだ始まったばかりです。
がんばろうカフェ開催以降、温かい問い合わせも多々頂いております。人と人の想いを繋ぐ活動として、継続していく事の必要性を感じています。


photo-kizuna-projectでは、直接被災地と連携をとり、引き受けた写真の洗浄作業を東京で行うという試みと同時に、情報の発信基地が集中する東京という地の利を生かして、活動を発信していくことにより、より多くの人々に被災地で起きていることをメッセージしていくということを目的としています。これは、当方の「始まりの写真」プロジェクトと方向性を同じくするものであります。
一方は、失われた思い出の品を救済することで、また一方は、新しい思い出の写真を提供することで、写真によるダンスのような関係にある支援活動なのです。

なによりも、我々の活動には、参加者の意思そのものが主体となるという同義の原理があり、この度の「がんばろうカフェ」の開催には、支援活動における人員募集とボランティア参加のヒントが提示出来たのではないかと私自身は考えています。

尚、photo-kizuna-projectでは、がんばろうカフェ開催日以外にも、日々のボランティア参加者を随時募集しております。
詳しくは、以下のBLOGよりお問い合わせ下さい。

photo-kizuna-project BLOG
http://photo-kizuna-project.blog.so-net.ne.jp/


最後に、がんばろうカフェ開催にあたり、ANX STUDIOの Danny Krischenbaum氏には多大な協力を頂きました。心から感謝を申し上げます。
その他、参加者の皆様をはじめ多くの方々、団体のご協力を頂いております。改めて謝意を申し上げると共に、今後の支援もお願い申し上げます。

ANX STUDIO HP
http://www.anxstudio.com/